【本日の一冊】倫理を問うボタン。世界を消す覚悟はありますか?『グリーンボックス』

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世界というものは、案外脆いものかもしれません。 今日は、指先一つで秩序が崩壊していく様を描いた作品を紹介します。

本日のご紹介:『グリーンボックス』

物語の主人公は、男子高校生の瀬名。彼が目を覚ましたのは、何もない緑色の部屋でした。振り向くとそこには、世界地図があり、その上に一つの説明文が表示される。

記されていたのは、あまりに残酷なルールでした。

『欲しい物を思い浮かべながら、滅ぼしたい国のボタンを押せ。当たりなら解放』

自身の解放と引き換えに、国を、そしてそこに生きる人々を消し去るボタン。瀬名は極限の状況下で、苦悩しながらもそのボタンへと手を伸ばすことになります。


生き残るのは、彼か、それとも

この作品の恐ろしいところは、ボタンを押すたびに彼が追い詰められ、同時に世界も壊れていくその連鎖です。彼が「解放」を求めてボタンを押すたび、物語は予測不能な方向へ加速していきます。

最後に生き残るのが瀬名という個人なのか、それとも人類そのものなのか。 理不尽な状況で人がどう変容していくのかを見たい方には、刺激的な一冊となるでしょう。

軽い気持ちで読むには、少々重すぎる作品かもしれません。 心の準備ができた時に、ページをめくってみてください。

それでは、また。

Mimi